『雪華肉が美味く食べれなかった。』 とのご意見をお客様から頂くことがあります。
この様なご意見を頂くとき、普通 食品製造者側は、「お客様のお口に雪華肉は合わなかったんだ。」 とか 「お客様はもしかして、和牛の上質な肉と比べられているのではないか?」
で終ってしまいます。
私の場合は、お客様の行ったその時の調理方法を、なるべく伺う様にしています。
伺い難いお客様の場合 (言葉のニュアンスで誤解されたり、憤慨されてはいけない場合) は、良くない調理方法の一例を、簡単で分り易く、解説しながら説明して、お客様側に思い当たる事が無かったか、振り返ってもらうように心掛けています。
その様な件で、雪華肉のよくある焼成時のミスポイントをご連絡致します。
雪華肉を焼く時は、最初は、強火で焼成してください。 とご連絡しています。
ではその強火とは、ガス台や、ホットプレートの火加減を、只単にMXAの最大の状態の事ではありません。
★ここがポイント★
例えばフライパンでの焼成では、フライパンをガス台にのせて、油をいつも通りにしきます。
次に火を点けます。
次に雪華肉をフライパンには、入れません。マダ入れないのですよ!
火を点けてから、フライパンが加熱してきて、高温になるのを待つのです。
目安は、しいた油が少し煙に変り始める頃合いです。油が少し気化し始めるくらいです。
少し煙りに変りだしたら雪華肉をフライパンに入れて焼成します。
でも一度にフライパンに沢山肉を入れると、( 雪華肉は肉に調味液を分散させた肉なので、水分が多い肉なのです。) 肉の水分がフライパンの熱を奪ってしまい、フライパンが低温になります。低温では、ササッと雪華肉を焼成出来なくなりますので、美味しく調理出来なくなります。
雪華肉を焼成中、フライパンの温度を高温のままキープ出来る、肉の適量をフライパンで焼成する事がポイントです。
調理器具の温度が極端に下がらない程度の量で、雪華肉を焼成してください。
ホットプレートの場合も上記と同様です。
最初にシッカリとホットプレートを高温の状態にしてから、雪華肉を焼いていってください。
一度に肉を入れ過ぎると、普通の牛肉よりも水分が多い肉ですので、温度がスグに下がります。 温度が下がった状態になると、雪華肉の調味液が肉から出て来やすくなりますので、そうゆう状態の時は、温度が低くなっているとご注意ください。
雪華肉の調味液が出て来てしまっている状態で焼成すると、焼成というよりは、肉をゆでている、蒸している状態に変わってしまいます。これでは、美味しくお召上がり頂けないので、ご注意ください。
★まとめ★
雪華肉を焼成する時は、最初に上記の通りの強火/高温状態で焼成してください。 強火で焼成した後は、肉の厚みにもよりますが、肉の状態を見ながら徐々に火を加減して焼き上げてください。
旧式のホットプレートは、ユーザー様が火傷しない様に、温度が高温になり難くしてある機種があります。 食欲に負けずに、時間を掛けて高温になるまで待ちましょう。
お客様の中には、焼成中に油が跳ねて周囲が汚れるから、火加減を弱めるように注意されている場合があります。
調理後の清掃にお手間をお掛けして誠に申し訳ありませんが、雪華肉は高温で焼成してください。
まずは、高温で焼成するコツを覚えてください。コツをご理解頂けましたら、少しずつ温度を下げて、それでも美味しく焼成出来る様、調理技術を鍛錬してください。
以前ご利用頂いたお客様で、もしかして美味しく召し上がれなくて、『値段の安い加工牛肉だから、所詮こんな程度の肉だろ 』 と諦めていませんでしょうか?
今一度その時の調理方法が、上記の様なイマイチな調理環境ではなかったか思い出してみてください。
もし心当たりがありましたら、是非 再度チャレンジしてみてください。
意外と 意外と、北海道、関西、四国、北九州のお客様は、雪華肉を美味しく調理してお召上がり頂いています。
是非 是非、東北、関東、中部地域のお客様にも美味しくお召上がり頂ける様、期待しております。
★雪華肉(加工調味牛肉)のこだわり
インジェクション加工牛肉は、業務用として広く利用されています。レストランの厨房の中の、最強の調理設備を使用して焼成されているから、美味しく調理出来るのだと思います。
でも、それではまだ完成された製品だと私は思いません。【加工調味牛肉】は、一般家庭で 誰が焼いても美味しく調理出来て初めて価値が有るのだと考えています。
(価格以上の商品価値!)
本格的な道具 ( 調理設備 )がないと美味しく焼成出来ない様な加工牛肉製品では、納得出来ません。
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by工場長
2009/6/10
改2014/1/12
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